隠れたヒーロー「筋交い」
商店や一階の駐車場など、間口が広く壁が少ない建物の倒壊が目立っています。 表面に出ている構造的な場所・・・・その一つが壁です。壁の補強は難しいものではありません。筋交いを1本入れるだけで横方向の揺れに対して強度が増します。
「耐力壁」というものは文字通り「力に耐える壁」です。
例えば角材で四角い枠を作ります。これを立て、上辺の一端を横方向に押してみます。 一定以上の力が加われば当然ゆがみ始め平行四辺形になります。 ここに対角線上に1本の角材を打ち付けるとゆがみにくくなります。
また一面に板を貼るとどの方向から力を加えてもゆがみにくくなります。 これが「耐力壁」の原理です。
厚さ12mmのコンパネ2枚で1間(1820mm)×1間をカバーします。 長さ50mmのフロア釘を使い約150mm間隔で打ち付けます。
木工用ボンドを併用するとより丈夫になります。見た目は工事現場のようになりますが、家具を置く面として使えば転倒防止のL型金具も付けやすくなります。
幅約100mm、厚さ12mm、お好みの木材を平行に貼っていけばカントリー調のリフォームも楽しめます。